「ありがとうございます」
「……」
「ルック?」
「……言えばいいんでしょ。ありがと」
「何をそんなに怒ってるの? せっかく拍手くれた人に失礼じゃないか」
「あんたが愛想良すぎるんだよ」
「そう? 普通だよ? っていうかルックが変。何か拗ねてる?」
「……別に」
「別にって……そんな顔して……あ、ルック、それって」
「……」
「もしかして、嫉妬?」
「!!!」
「ルーック?」
「あんたがへらへらしてると苛々するの!! もう知らない!!」(←転移したらしい)
「ルック! ……見苦しいところをお見せしてしまってすみません。当サイトに拍手を賜りましてありがとうございます。ルックは俺がなだめておくので、また来て下さいね。(……怒るから本人には言わないけど、唇突き出したりしてかわいかったなぁ……v)ぼそっ」
「ねぇルック、何で俺がチーズ駄目って分かった?」
「食べ方がいつもと違ったから」
「普段の俺、そんなに特徴的?」
「……貴族っぽい。ゆっくり食べるし」
「ふぅん。よく見てるね」
「!!!!!(蒼白→紅潮)そんなことないよ、自惚れ屋!!」
「ルックはすぐに食べ終わるよね。ちょっとしか食べないから育たないんだよ」
「あんただって175しかないじゃない!!」
「ルックよりは高い」
「……っ」
「ルック、だからね、俺の方がルックのことよく見てるって話なんだよ」
「あんた本当に誤魔化すのうまいよね……」
「お褒めに預かり光栄」
「嫌味だよ」
「そういやアスフェルよぅ、おとついこっち来てからルックとやたら仲いいじゃん」
「そうでもないよ」
「ルックの目つきがあんなにやーらかいのなんて珍奇だぜ? あ、これ親父から高級ワインな」
「サンキュ。さすがレパント、俺の好みをわかってる」
「んでアスフェル、俺の後学のためにもそろそろ聞かせろよ。こまっしゃくれカワイコちゃんを手なずけるコツは?」
「んー、あと2本ワインが飲みたいなぁ」
「てんめ……奢れってか……。(電卓常備)……しゃあね、乗った。レオナさーん、こないだ森の村で仕入れたって言ってたレアモノ、こいつじゃなかったこちらの英雄様にオーダーねー!」
(しばし飲む)
「……睫毛、だよ」
「は?」
「だから、ごにょごにょ(耳打ち)」
「おまっ……! 手が早いっつかありえねっつか! 今時少女漫画でも見ねぇよ! よく切り裂かれなかったな!」
「本当に痛かったみたいだし、そんな余裕もなかったんじゃない?」
「あくどっ!」
「ついでにノロけていい? ……甘かった」
「何が」
「ルックの瞳」
「うわ、アスフェル! お前……っ」