ロイの日記念





「六月一日ってロイの日なんだって」
「は、何だそりゃ」
「ロク、イチ、だからロイ?」
「くっだらねぇ」
「それで、ロイの日記念に何がいいかなって、僕聞きに来たんだよ」
「へぇ。王子さまが直々にくれんのか?」
「うん」
「そーだなー。特に欲しいモンもねぇし、肩揉みとかババアくさくてヤだし第一コってねぇしなぁ……つうか、どうせテメェで考えてきたんだろ?」
「まぁね。――例えば」
「うあッ!?」
「こんなコト、とか」
「ちょっ……!!」
「ロイ、まんざらでもないんだ?」
「おまっ……あ、やッ……セーリテキにしゃあねぇだろっっ馬鹿カノン!! 本気で殴んぞ!!」
「ふふ、やっと呼んでくれた。カノンって」
「……あ。あー」
「最近遠慮してたでしょ。女王騎士が増えたから? でも、そんなのぜんっぜんロイらしくないよ?」
「――そ、か」
「今日は久しぶりにお酒飲もっか」
「だな」
「ね、ロイ」
「あ?」
「――おめでと、ロイの日」
「ん。サンキュな」


まあ、6日遅れたんですけどね。つうか当日はそうと知らなかったんですけどね(笑)
20070606