再会できたら仕返ししようとか思い切り怒鳴ろうとか、いっぱいいっぱい考えてたんです。
だけど。
「……ふッ、うぇっ……ひっく」
「泣くなよ、少年」
「ティ、っ……」
駄目。
殺されても好き。
会いたかった。触れたかった。もう一度抱いて欲しかった。
また殺されても構わないから。貴方のあんな、快楽と凌駕する苦しみを見ることができるのならば、また貴方の手にかかっても。
事切れる瞬間、やっぱり貴方がそばにいて欲しい。
懐かしすぎる煙草の匂いに包まれて、僕はひとしきり、涙が枯れるまでティキの胸元で泣きじゃくりました。
いつもならシャツに染みができると嫌がるくせに、今だけ何も言わないなんて卑怯者。僕はいつまでも泣きやめないじゃないですか。
死んだら二度と貴方に会えない。
知ってました?
僕は、それが、一番怖かったんですよ。
「少年が生き返っちまったら、また殺さなきゃなんねぇんだけど……」
ティキが僕を抱きしめる、その腕へどうしてこんなにも。
「僕だって、次こそ貴方を倒さなきゃいけないんです」
力がこもっているのかなんて、僕は良い方にしか解釈しないのに。